『遠くとも一度は参れ善光寺』
長野市には『善光寺』という大きな寺院があります。
この善光寺、一光三尊阿弥陀如来を御本尊として創建以来約千四百年、いずれの宗派にも属さず多くの人々から広く深い信仰を得ています。
そして現在、『御開帳』が行われています。
『御開帳』とは、七年に一度、絶対秘仏である御本尊の身代わりである同じ姿の「前立本尊」を本堂にうつし、全国の人々にお参りいただく盛儀です。
本堂前に立てられた高さ約10mの「回向柱（えこうばしら）」は「前立本尊」の右手の中指と＂善の綱＂で結ばれており、その回向柱に触れることは「前立本尊」に触れるのと同じ御利益があると言われています。
私の実家は善光寺から近く、御開帳であろうとなかろうと帰省すれば必ず参拝します。
TVニュースで見ていた通りなかなかの混雑ぶりで、回向柱に触れるための行列ができています。
それでもこの日は雨のため短い行列で済んでいますが、日曜祭日は２時間待ちだったとか……💧
そしてこのご時世ですから、触れる前と後どちらも必ず手をアルコール消毒する必要があります。
傘を差しながら雨が滴り落ちる柱を消毒した手で触れるのは、なんだか御利益まで流されそうな（消毒されそうな）微妙な気分ですね。
ともかく、本堂の参拝も済ませ御開帳記念の御朱印を、、、と御朱印所を見ると、回向柱以上に長蛇の列が……
うーん、またにしよう。と善光寺を後にします。
なんにせよ、雨が降っている中並ぶのは苦痛ですからね。
さて帰省の楽しみの一つに、子供の頃から親しんだ懐かしのグルメ巡り、というのがあります。
本日も到着後すぐ、実家に行くより先に大好きなカレー屋に直行し、餅屋で「やしょうま」を買いました。
旅先でのダイエットほど愚かしいことはないので！
で、次は、、、
その昔、まだ新幹線が無い頃は在来線で東京まで３時間かかり、途中の横川駅ではスイッチバックの機関車を取り外しするため５分停車時間がありました。
その時には必ず列車外に出て「峠の釜飯」を買い、車内でのんびりいただいたものです。
新幹線が開通した後は車内販売といくつかの実店舗で販売されていますが、益子焼の釜ではなく紙製の器を使ったタイプをデパ地下で見かけたので迷わず購入しました。
鶏飯おにぎりもついでに。それらを夕飯にいただきます。
美味いわー！何年ぶりだろう？ご飯も全ての具も香の物も昔と変わりませんね。
炭水化物過多など気にしていられません。おにぎりもペロリです。
運転疲れと睡眠不足のせいかビールの回りも早いので、さっさと寝ることにしましょう。
次の朝７時過ぎに再び善光寺へ参ります。
天気は回復していますが、まだ仲見世のほとんどは開いてなく、観光客も少ない時間帯ですので、回向柱の待ち時間はわずか、しかし御朱印所は昨日以上の行列が……
という訳で、御朱印は諦めて境内を散策しましょう。
回向柱の後ろにあるのは大きな香炉です。
ここから立ち昇る煙を浴びると頭が良くなると言われ、子供の頃から横を通る度に浴びていましたが、結果はこの程度です💧
回向柱は、御開帳が終わると境内西側の奥まった場所に納められ、歴代の回向柱とともに徐々に土に還っていきます。
回向柱は確か10本ありましたから、一番端の小さな回向柱は約70年前のでしょうね。すごいです❗️
そしてなんと、御開帳記念シェラカップが販売されているじゃないですか！
こんな所にもキャンプブームの波が押し寄せているとは恐るべし……
お値段は送料込みの5800円。ちょっと手が出ません。
冒頭で述べた通り、善光寺自体はどの宗派にも属さないのですが、現在は天台宗の「大勧進」と浄土宗の「大本願」の二つの寺院によって管理・運営されています。
幸いにも大本願にて、書き置きではありますが、御開帳印入り御朱印を並ばずにいただくことができたので、後で御朱印帳に糊で貼り付けることにします。
９時過ぎには仲見世の商店も開き始め、人が増えてきました。
今日はいい天気になりそうです。
善光寺から長野駅までの商店街を少し歩きます。
途中にはかつて1998年長野冬季オリンピックのメダル表彰式会場となったセントラルスクエアがあります。
その頃私はすでに四国の住人でしたが、もちろんオリンピック観戦に帰省しました。
そしてほぼ毎日この会場に足を運んでは歓喜の瞬間を目の当たりにしたものです。
日本選手がメダルを獲得した日は、それこそ通りが超満員の山手線のようなハイパー密状態で、会場まで辿り着けないくらいでしたね。
オリンピック後は維持が困難で閉鎖になった施設もありますが、記憶はしっかりと残っています。
さて本日これからキャンプに行きます❗️
では次の記事へ移りましょう。
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