お遍路さんの朝は早いので、7時には17番札所「井戸寺」に着きました。
朱塗りの鮮やかな大門をくぐると、広々とした境内が開けています。
「井戸寺」という名前は、弘法大師空海が水不足に悩むこの地を訪れた時、自らの錫杖で井戸を掘ったところ、一夜にして水が湧き出たことに由来します。
まずはいつも通り本堂・大師堂と参拝し、
日限大師堂の中の「面影の井戸」へ。
大師が掘ったというこの伝説の井戸は、のぞき込んで自分の姿が映れば無病息災で、映らなければ3年以内に災厄が訪れると言われています。
映りましたよ!
次の18番札所「恩山寺」までは約20キロあります。
この寺で修行中の弘法大師空海が母君に親孝行を尽くし、母君はこの寺で剃髪し出家したことから、山号が「母養山」に改められたとされています。
階段をてくてく登って鐘楼堂で鐘をつき、本堂を参拝し、階段を降りて大師堂へ。
こちらの納経所には「摺袈裟(すりげさ)」という珍しいお守りがあります。
これは以前に購入したものですが、所持すれば悪いことを良いことに変える御利益があるといわれています。
19番札所「立江寺」は、邪悪な心を持つものには罰が下り先へ進めない、、、という言い伝えがある「阿波の関所」です。
境内には多宝塔など堂々とした建物がいくつもあります。
本堂・大師堂を参拝
本堂の天井絵、美しいですね。
花鳥風月などが描かれています。
参拝後は納経所へ。
どうやらここから先にもちゃんと進めそうです。
さあ、本日最初の難所に挑みます。
20番札所「鶴林寺」は、標高550mの山頂にある山岳霊場で、寺への道は険しく、私の感覚では、車で上る札所のうちの難所ベスト5に入ります。
12番焼山寺より距離は短いけれど、道の狭さ急さは同じくらいでしょうか。
山門近くまで車道が通り、駐車場から本堂までは徒歩3分程です。
多くの樹木に囲まれた、荘厳な山岳霊場ですね。
「鶴林寺」という名は、弘法大師空海がこの地で修行中、雌雄二羽の白鶴が金色の地蔵菩薩を運んだという伝説に由来しています。
本堂前には鶴の像が立っていますが、右側の鶴は天を仰いで鳴き声を上げるポーズをとっています。
本堂の右手上段に立つ三重塔は、江戸末期に建てられました❗️
細やかな彫刻が施された大師堂、その脇に納経所があります。
中央の鶴の朱印は人気で、亀がシンボルである39番札所「延光寺」の亀の朱印と並べて、白衣の背に押印されている方をよく見かけます。
また、こちらで駐車代を納めると、鶴のマークの交通安全ステッカーがいただけます。
21番札所「太龍寺」へはロープウェイを利用します。
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