20番「鶴林寺」からの狭く急なクネクネ道を下り、川沿いの細い道を進むと、ロープウェイ発着駅でもある道の駅「鷲の里」に着きます。
21番札所「太龍寺」は標高610mの太龍寺山山頂付近にあり、ロープウェイを使わずに参拝することもできますが、道は極端に狭くつづら折りの連続とのことで、素直にロープウェイを利用しましょう!
こちら西日本最長のロープウェイで、片道約10分、上下線とも1時間に3本、往復2600円となっています。
左上:下を流れる那珂川が大きく蛇行しています。
右上:床下シースルー。結構スリルあり。スマホ落下注意!
左下:鉄塔通過時は大きく揺れます💧
右下:すれ違い時には手を振ってくれます(^o^)
ロープウェイを降りると、正面に急な階段が待ち構えています。
樹齢数百年の杉に囲まれた境内は、山岳寺独特の霊気がありますね。
ここ太龍寺は、「西の高野」と呼ばれています。
御廟の橋を渡ると正面に大師拝殿、その裏手に御廟、と 高野山奥之院と同じ配列になっています。
見た目も雰囲気も高野山奥之院とよく似ていますね。
納経所隣の持仏堂には龍を描いた天井絵があり、外から見学できます。
さて、今まではここで帰りのロープウェイに直行していたのですが、今回はもう少し足を伸ばして、「舎心ヶ嶽(しゃしんがたけ)」へ行ってみましょう!
「舎心ヶ嶽」とは、弘法大師空海が修行した崖で、ロープウェイの途中から崖の上に大師の座像を見ることができます。(下写真中央)
ロープウェイ山頂駅から片道徒歩約20分、かなりの急坂を登ってようやく着きました、、、
大師座像までは手前に聳え立つ崖を登るか、崖の淵をカニ歩きで進むか?
崖の上から「ファイトぉー、いっぱぁーーつ!」的な鎖が垂れていますが……
やめておきます!というか、アラ還おばさんには無理ですね。コケたら即遭難ですから。
急坂を下って駅に戻り、ロープウェイに乗って太龍寺を後にします。
昔はここに日本オオカミが生息していたとのことで、その様子を彷彿させるオオカミ一家の銅像がロープウェイから見られます。
見どころ満載の太龍寺ですからね、ロープウェイと参拝で約2時間かけました。
では次の22番札所「平等寺」に向かいましょう。
その名の通り、人々が平等に救済されるように、と願って定められたと言われています。
明るく開放的なイメージの札所で、随所に五色の幕が見られますね。
これもこの札所に伝わる五色の瑞雲伝説からのようです。
本堂へは厄除けの長い階段(正面が男坂、左手が女坂)を上ります。
本堂には天井絵が施されています。
左:大師堂
右:弘法の霊水
今でも湧き続けている水は、開運の霊水として信仰され、万病に効くと知られています。
さあ阿波国の札所はあと一つです!
おまけ(寄り道)も合わせて次の記事で紹介します。