阿波徳島「発心の道場」のラストを飾るのが、23番札所「薬王寺」です。
厄除け寺として全国的に知られ、お遍路さん以外の参拝者も数多く訪れています。
薬王寺は奈良時代に高僧行基が天皇の勅願によって建立し、その後弘法大師空海が厄除け薬師如来を安置して厄除けの根本祈願寺としました。
厄除け橋を渡り、仁王門をくぐり、急な女厄坂(33段)を上り、さらに男厄坂(42段)を上ると本堂にたどり着きます。
厄払いのため、一段毎に賽銭を置きながら上るのが習わしとのことで、石段脇には1円玉がたくさん並んでいます。
本堂、
大師堂と参拝し、
さらに61段の還暦厄坂を上ると、
瑜祇塔(ゆぎとう)がドーンと聳え立っています。
そしてここからは、日和佐の町並みと海の眺望が広がります。
帰り参道を下って納経所へ
これで阿波国札所巡りは完了です!
さて、次の24番「最御碕寺(ほつみさきじ)」は室戸岬先端の山中に位置していて、23番からは約80キロあります。
車なら約2時間ですが、歩き遍路さんにとってはかなりの長丁場、道路脇を一人黙々と歩くお遍路さんには尊敬の念しかありません。
室戸までの途中に、四国別格二十霊場の4番札所がありますので、こちらも参拝いたします。
弘法大師空海は、八十八ヶ所の他にも様々な足跡を残し、それらは番外霊場として古くから信仰を集めていました。
別格霊場はそのうちの20の寺院が集まって創設されたもので、88ヶ所と合わせて108ヶ所、つまり人間の108煩悩と同じ数になりますね。
別格4番札所「鯖大師本坊」です。
変わった名前ですね。
かつて弘法大師空海が、この地で塩鯖を運んでいた欲張りな馬子の心を改めさせるために鯖を生き返らせたそうです。
その伝説にちなんで、鯖を持った弘法大師が「鯖大師」と呼ばれています。
鯖を三年絶ってご祈念すると願いごとがかない、 病気がなおり、幸福になれるという言い伝えがあります。
大師堂の「鯖を持ったお大師さん」
なんかカワイイですね(^。^)
上の画像は
四国別格霊場 第四番札所 鯖大師本坊 より引用さてていただきました。
さらに、本堂右隣には東の山腹をくりぬいてつくられた全長88メートルの大洞窟があり、四国八十八ヶ所、四国別格二十霊場、西国三十三観音霊場の各霊場のお砂を納めた蓮華台を踏む「お砂踏み」が出来ます。
お砂踏みの前に、足裏をお釈迦様の仏足石から立ち昇るお香で清めます。
内部はとても神秘的な雰囲気でした。
(鯖大師HPより引用)
納経は【重ね印】をしていただきました。
では、室戸岬を目指して走りましょう!
途中の駅に人だかりができています。
ん?何かな?
おおー!これが世界初の、一台で道路と線路の両方を走る、というバス電車
『DMV(デュアルモードビークル)』ですね!!
鉄ヲタ君やYouTuberさん(たぶん)がスマホやゴープロを構えて柵に並んでいますので、私もそこに並びます。
見て撮るだけでなく乗りたいなあ……
先を急ぎましょう。
とはいえ、またまた寄り道します。
キャンプ場を併設している海水浴場です。
ここはいつも賑わっていて、関西ナンバーの車も多く見られます。
海水浴キャンプ、いいなあ、暑そうだけど……
この近くにも DMVのバス⇄電車の切り替え駅 があるので、飽きずにまた見に行きます。
いやー、面白いですね *\(^o^)/*
今度こそ真っ直ぐ室戸岬に向かいましょう。
海沿いの道はいいですねー、ここはバイクで走るとなお爽快なんです。
そして室戸岬に到着!
本日は近くの遍路宿に泊まります。
そして明日から、土佐高知「修行の道場」巡り を始めます。
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