徳島・鳴門市の「大塚国際美術館」の続きです。
前回の記事はコチラ
なお繰り返しになりますが、ワタクシ美的センス・審美眼の皆無な美術素人でして、アートについては漫画で仕入れた知識しかありません。
よってたいした感想や解説はできませんので、そこのところは大目に見ていただけたら幸いです。
なお写真は、教科書に載っているような有名どころを中心にセレクトしました。
それではB2階、バロック期の名画を見ていきましょう!
ベラスケス「ラス・メニ―ナス」
幼い王女様は可愛らしいけれど、全体的になんとなく意味深。
リュベンス「キリスト昇架」
この絵は、かの有名な(泣ける)アニメ「フランダースの犬」でネロが最期に見れた絵でして、
展示室にはアヴェマリアの曲がかかっています。(音楽がかかっていたのはここだけだったかも?)
おそらく絵そのものというより、ネロとパトラッシュがお迎えの天使に抱えられて天に昇っていくシーンを思い浮かべて、そこにアヴェマリアの効果も相まって、涙ぐんでいる人が散見されました。
そしてフェルメールギャラリーへ
「牛乳を注ぐ女」
窓から射す光、反射、陰影、そして牛乳の質感が見事ですね。
「真珠の耳飾りの少女」(青いターバンの少女)
本物は青い絵の具の原料に、金より高価なラピスラズリが使われているとか。
カメラの設定替えて何枚も撮ってみたけれど、一眼レフ素人につき実際の色通りに写せないのが悲しい・・・
でも、きれいでしたよー!
そしてB1階に上がると、バロック期~近代に時代は移り
ゴヤ「裸のマハ」と「着衣のマハ」
近代の名匠・ゴッホ
「自画像」
左上「ヒマワリ」
写真は代表して1つのヒマワリですが、世界各地に散らばっている7つのヒマワリが一度に見られるのはここだけ!
さらに、作者の筆遣いである絵の具の盛り上がりまで再現されていて触れることもできます。
右上「夜中のカフェテラス」
左下「オーヴェルの教会」
右下「ローヌ川の星月夜」
ドラクロワ「民衆を導く自由の女神」
マネ「笛を吹く少年」
ルノワール「都会のダンス」と「田舎のダンス」
真ん中が都会のダンスですね。雰囲気の違いが面白いです。
同じくルノワールの
「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」
モネ「睡蓮」
左:バラ色のハーモニー 右:緑のハーモニー
ドガ「踊り子」シリーズ
左:花束を持つ踊り子 右:舞台の踊り子
スーラ「グランド・ジャット島の日曜日の午後」
細かな点々で描かれているのがよく分かります。
ミレー「落穂拾い」と「晩鐘」
ゴーギャン「イア・オラナ・マリア」と「ヴァイルマティ」
南国タヒチに渡ってからの作品ですね。
タヴィット「皇帝ナポレオン1世と皇后ジョセフィーヌの戴冠」
これは壁一面の迫力のある作品でした。
ムンク「叫び」
超有名作。空の赤を実物に近づけるために何度も撮り直しました(^^;)
1階、2階は現代の作品が展示されています。
ピカソ「ゲルニカ」
門外不出の大作で反戦のシンボルでもあります。
ピカソの息子?のクロード・ピカソ氏がこのゲルニカを検品されました。
さて、入館から約6時間。。。
その間ほぼ座ることなく、飲まず食わずで歩いた鑑賞ルートは4kmほど!
一眼レフの操作が分からずにやたらと何枚も取り直していたから、余計に時間がかかったからではありますが (^_^;)
一眼レフカメラについては・・・ずっと首から下げていたせいで肩こりが10倍悪化した感じです (-_-;)
今回は展示個所によって照明が異なっていたので、設定が面倒くさくなり結局オート頼みになってしまいましたね。
このまま再死蔵になってしまうのか・・・?
ともかく、大塚国際美術館は美術オンチの私でも楽しめる、大変面白い所でした!
ここににはオリジナル(本物)は1つもありませんが、日本にいながらにして世界の名画が体験できることが何よりの価値と思います。
オリジナルの絵画は環境汚染、地震、火災などでの消失や劣化が避けられませんが、陶板名画はこの先2000年以上にわたってそのままの色と姿で残りますので、文化財の記録保存にも大いに貢献するものとなるでしょう。
四国にいらした際には、ぜひご訪問を検討してみてくださいね。
近くには『鳴門の渦潮』が見られる観潮船が就航していますし、淡路島も橋を渡ってすぐですよ!