神々の力あふれる出雲路は、縁結びで有名な出雲大社をはじめ由緒ある神社仏閣が多く、様々なご縁を求めて多くの人が訪れます。
今回は、その出雲路を少し駆け足で巡ってきました。
早朝出発してしまなみ海道を渡り、中国山地をひたすら北上すること約4時間。
まずは出雲大社へ!
拝殿まで4つの鳥居があります。
神門通りの「一の鳥居」からくぐるのが正式ですが、駐車場がこちらの方にあるため、上の写真の「二の鳥居」から入りました。
二の鳥居をくぐってすぐ右手にある「祓社」で心身を清めます。(写真右上)
出雲大社の参道は全国でも珍しい下り参道です。
「因幡の白兎」でお馴染みのうさぎたちは皆違った表情をしています。(写真左下)
三の鳥居をくぐると見事な松並木が続きます。
参道は中央と両側の三つに分けられていますが、松の根の保護のために中央は通行できないので端を歩きます。
松並木を抜けると右手に見えてくるのは、出雲大社の主祭神・大国主大神(オオクニヌシノオオカミ)の「ムスビの御神像」。
縁結びの由来は神話の時代にさかのぼります。
大国主大神は出雲王朝を繁栄させるという偉業を成し、多くの女神と結婚してたくさんの子供をもうけました。
そして、国譲りに際し、天照大御神(アマテラスオオミカミ)の一族に現世を譲り、自らは幽世を司る宣言をして以来、大国主大神は人々を幸福へと導く ”縁結び” を行っています。
手水舎で手と口を清め、三の鳥居「銅鳥居」をくぐり、まずは拝殿で参拝します。
出雲大社では、二礼四拍手一礼 です。
こちらは「八足門」。
本殿への参拝は通常こちらで行います。
本殿周辺には、「十九社」や「彰古館」、大国主大神の父神でヤマタノオロチ退治で有名な素戔嗚尊(スサノオノミコト)を祀る「素鵞社(そがのやしろ)」が並んでいます。
本殿後方の一段高いところに祀られて、強いパワーを感じる場所です。
「神楽殿」正面の 日本最大級の大注連縄(長さ13.6m、重さ5.2t)は有名ですね!
参拝を済ませたら御朱印をいただきます。
現在は書き置きの御朱印となりますので、御朱印帳に糊で貼ります。
さて、昼食は名物「出雲そば」です!
「割子そば」といいまして、
3段重ねたまま、1段目につゆをかけて食べ、
食べ終わったら残ったつゆを2段目にかけ、
つゆを足して、3段目も同じように食べます。
あっという間に完食ですね!
出雲大社のすぐ隣にある「古代出雲歴史博物館」では、この地方で発見された遺跡や資料をもとに、古代出雲を様々な角度から楽しむことができます。
こちらは時間の関係と、以前訪れたことがあるため、今回はパスします。
そしたら、すぐ近くの「稲佐の浜」に移動しましょう。
旧暦10月(出雲の神有月)になると全国の神さまが海路で出雲にやってきますが、その際の上陸地点がこの「稲佐の浜」なんですよ。
また稲佐の浜は、地上を統治していた大国主大神が、神々の住む高天原からの使者を稲佐の浜で迎え、国を譲り渡す決定をしたという「国譲り神話」の舞台にもなっています。
現在は海岸の整備工事が行われていました。
では、稲佐の浜から北西に約8キロの「日御碕神社(ひのみさき)」へ向かいましょう。
神社は天照大御神を祀る下の宮と、素戔嗚尊を祀る上の宮の上下二社からなり、両本社を総称して「日御碕神社」と呼ばれます。
厄除けや縁結びにご利益があり、日本の夜を守る神社 とされる由緒ある古社です。
楼門をくぐると正面には、天照大御神を祀る下の宮「日沉宮」(ひしずみのみや)があります。
鮮やかな朱色の社殿と松林の緑が美しいですね!
右手の小高いところには上の宮「神の宮」があり、こちらには素盞嗚尊が祀られています。
上下二社を参拝し、御朱印をいただきます。
こちらも書き置きの御朱印です。
後で御朱印帳に糊で貼りました。(シワがよってしまいました💦)
数量限定「砂のお守り」
日御碕神社には貴重なお守りがあります。
こちらは以前訪れた時に購入したものですが、通常のお守りのように新しく買い直す必要はない、とのことなので、以来ずっと鞄に入れて持ち歩いています。
中身は地鎮祭の際にお清めとして使われる「神砂」で、厄除けや交通安全にご利益があるとされます。
日御碕神社の近くには「日御碕灯台」があります。
こちらの灯台は、石造りの灯台としては日本一の高さで、内部の展望台まで登ることもできます。
海岸沿いには遊歩道が整備されています。
風が強いです!
天気の良い日は隠岐諸島も臨めるそうですよ。
隠岐諸島にもいつか行ってみたいですね!
次の記事では、島根半島左端の日御碕から右端の美保関に走り、境港の「水木しげるロード」を訪れます。