土佐高知では南に雄大な太平洋を望みながら、24番から39番まで16の札所を、総走行距離約400キロかけて巡ります。
難所あり、札所間最長区間ありと、まさに「修行の道場」の名にふさわしいのです。
高知最初の 24番札所「最御崎寺」(ほつみさきじ)は室戸岬の高台にあります。
徳島の札所とは違う南国情緒を感じる雰囲気ですね。
境内に入ると、右手に風格のある鐘楼堂(写真左上)が、左手に「鐘石」(右上)があります。
こちらの鐘楼堂は普段は使われていませんが、NHK除夜の鐘の放送に何回か登場したことがあるそうです。
「鐘石」は石で叩くと鐘のような高い音がするためそう呼ばれ、この音は極楽浄土まで届くとされており、弘法大師の七不思議に数えられています。
鐘楼堂の隣には多宝塔が建っています。
本堂・大師堂と参拝し、納経所へ
最御崎寺は「東寺」とも呼ばれ、納経帳には東寺と記されます。
弘法大師空海は19歳の時、室戸岬近くの洞窟「御厨人窟(みくろど)」にこもって修行をしたと伝えられています。
波の浸食によってできた洞窟、迫力ありますね!
「空海」の名は、御厨人窟から見た空と海の眺めからきているとも言われています。
室戸岬はジオパークにも指定されています。
せっかくですから、付近を散策しましょう!
遊歩道が整備されていて、あちこちに横たわる地質学的にも奇怪な岩が間近で楽しめます。
25番札所「津照寺」は、小さな漁港の中にあります。
海で働く人の無事と豊漁を祈願して厚い信仰を受け、「津寺」と呼ばれて親しまれています。
朱塗りの門をくぐり急な石段を登った先の、竜宮城を思わせる鐘楼門が津寺のシンボルです。
いいですねー、この感じ好きです。
鐘楼門の内部に入って鐘をつきます。
さらに石段を上って、ようやく本堂に到着
呼吸を整え、本堂の中に入って燈明を上げ、参拝をします。
本堂からの眺めも定評があり、まるで港町の先に広がる海を見守っているようですね。
大師堂と納経所は山門近くにありますが、写真は撮り忘れました💧
25番札所「金剛頂寺」は、最御崎寺の東寺に対して「西寺」とも呼ばれます。
かつての捕鯨の町を見守る寺として「クジラ寺」とも呼ばれているようです。
石段を上ると仁王門があり、広い境内にたどり着きます。
左手にある大師堂は現在建て替え工事中でした。
堂々たる本堂です。
この本堂内に仮の大師堂が設けられていました。
さて次の27番札所に行く前に、しばし寄り道をします。
北川町にあります「モネの庭」へ。
印象派の画家、モネがこよなく愛した庭をモデルに創られています。
「水の庭」所々に青い睡蓮も見られました!
上の画像は
見ごろの花7月 | 北川村「モネの庭」マルモッタン より引用させていただきました。
地中海風の「ボルディゲラの庭」と「花の庭」にて。
季節ごとに見頃の花が変わるのも楽しみですね。
それでは、27番札所「神峯寺」からは次の記事で。