残りの滞在を友人や親弟妹と過ごし、帰路に着く準備を始めます。
往路と同じルートで帰るのは能がないので、寄り道をしたいですよね。
以前、北陸道経由で能登半島の「なぎさドライブウェイ」を走り、金沢⇒天橋立・伊根⇒四国と3日かけて廻って帰ったことがありましたが、今回はそれ程日数に余裕はありません。
今回の寄り道は「高野山」です。
高野山は平安時代に弘法大師空海が開山した天空の宗教都市で、金剛峯寺、壇上伽藍、奥之院ほか多数の寺院が集まる真言密教の聖地です。
なかでも奥之院へは四国八十八ヶ所の、金剛峯寺へは四国別格二十ヶ所の、それぞれ遍路結願後にお礼参りする習わしがあります。
私は今までに四国八十八ヶ所は4回、四国別格は1回結願していますが、この度は88の4回目と別格の1回目の満願納経のために高野山まで参ります。
なお四国遍路については、いずれ詳しい記事を書く予定ですので、ここでは割愛させていただきます。
長野市から和歌山県高野山までは約500キロ。
途中の名古屋近郊までは往路と同じですが、そこからは名古屋環状→東名阪→西名阪→京奈和道とナビの通りに走っていきます。
長野道の姨捨辺りから、雪を被った北アルプスの山々が見えます。
おおー!これは近くで見たら大迫力でしょうね。
燃費走行を心がけ、なおかつ下り道ということもあって、給油時の計算で過去最高の19.8㎞/ℓが出ました!
名古屋環状走行中にナビが急に高速を降りるよう指示してきました。
どうやらこの先で渋滞が発生しているようなので、それを回避するためでしょうか?
よく分からないままナビの通りに高速を降りましたが、一般道も普通に渋滞してますし、この先ずっと下道を走らされそうです💦
小一時間ほどナビと格闘し、道に迷いながらやっとのことで乗った高速は伊勢湾岸道。
なんだかよく分からないまま意味不明なロスタイムを費やしてしまいました……。
さて、名古屋と大阪を結ぶ名阪国道や京奈和道を延々と走って、ようやく高野山にたどり着いたのは午後4時半。まずは金剛峯寺を参拝します。
納経は午後5時までですので、ギリギリ間に合いました。
本日は宿坊に宿泊いたします。
高野山内には数多くの宿坊があり、精進料理や朝晩のお勤め、所によっては写経や瞑想なども体験できるようです。
今回は一泊朝食付きで9800円、隅々まできれいに掃除された、とても気持ちのいい落ち着いた宿です。
夕食は長野を出る時に買った栗おこわに、コンビニの豆腐サラダと煮物と卵焼で、気持ち精進料理っぽく揃えました。
夜になると檀上伽藍の根本大塔がライトアップされるので、見に行きましょう!
漆黒の闇夜に朱の塔が映えますね。
さらに、奥之院は24時間参拝できるので、せっかくだから行きましょう!
とはいえ、奥之院は入り口の一の橋から約2キロ、途中の中の橋からでも約1キロはあります。
しかも参道の回りはお墓……歩いている人はほとんどいませんが、思い切って踏み込みます。
御廟橋から先は弘法大師空海が入定されている聖域で、脱帽し、写真撮影・飲食は禁止。
歩きスマホや、大声を出したり、肌を露出した衣服もマナー違反です。
燈籠堂の天井からはたくさんの燈籠が灯されて、とても神秘的です。
燈籠堂後ろの弘法大師廟に参拝しましたが、納経(御朱印)は朝8時からですので、また明日も参るとして、宿に戻ります。
運転と夜の散歩疲れを大浴場で癒し、早めに就寝します。
明朝七時から、宿坊の本堂にて朝の勤行もありますので。
ではまた
(次の記事)